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神戸にあるタオル・リネンの通販「シェルブラン」の企画奮闘記です。
スタッフの中島と三宅が大好きなタオルやリネンを企画し、世に送り出すまでのあれこれを書いています。
※三宅はただいま育休中
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ハグが出来るまで<番外編>

まだ最後までご紹介しきれていないハグが出来るまでですが、今回はお問い合わせが多い『TZ酸性酵素法って?』をお届けします。
TZ酸性酵素法で検索された方、お待たせしました!

綿を純化するTZ酸性酵素法はKBツヅキ・グループによって2009年10月より実用をスタートされた世界基準の安心で安全な精練漂白の加工方法です。

3つの特徴
 ① 綿の安全性を確保 
 ② 綿本来の機能を回復させる
 ③ 環境負荷の少ない加工である

<①綿の安全性を確保> 
TZ酸性酵素法では、残留アルカリ0、残留塩素0の精練漂白方法です。 

綿の精練は綿に付着している油脂分や蝋質、ペクチン質などの夾雑物を除去する工程で、この工程で綿の持つ吸水性を引き出します。
一般的にこの工程では苛性ソーダ・界面活性剤・精練剤・キレート分散剤等を使用し、高温長時間で処理します。

続く漂白は綿の色素を除去する工程で、この工程を行うことで綿本来の色になり、別の色に染める際美しく仕上げることが出来ます。
この工程では※1過酸化水素・苛性ソーダ・洗剤・過酸化水素安定剤を使用したり、※2塩素・苛性ソーダ・洗剤を使用し、精練と同じく高温長時間で処理します。その後風合いの調整を合成柔軟剤で行います。 

身のまわりで当たり前に使われているタオルは、ほとんどこの工程を行っているタオルです。 
でも、この方法には大きな問題があります。
まず綿を長時間高温にさらすことで、綿そのものがダメージを受けます。これにより本来の吸水性が損なわれ、毛羽落ちがひどくなる原因になります。
また深刻なのが※1を使用することによる、皮膚障害の原因の一つである残留アルカリの問題。※2を使用することによる、残留塩素の問題です。

アルカリ性、酸性を表すpH値は、酸性とアルカリ性の度合いを0〜14までの数値で表したものです。中間のpH7を中性それより値が大きいとアルカリ性、少ない値だと酸性といいます。
健康な皮膚のpHは4.5〜6.0の弱酸性で、乾燥肌の人がアルカリ性、脂質肌の人が酸性に傾いています。 アルカリ状態に傾くと肌はベストの状態ではなくなってしまい、アレルギーや皮膚障害を引き起こすことも。
髪のパーマやカラーリングでも、残留アルカリは髪のダメージのもと!と言われていますよね。残留アルカリが残ったタオルを小さなお子さんや肌の敏感な人におすすめすることは出来ません。

米国では白物はpH6.5以下、色物でpH6.0~8.0と規定されており、欧州基準(Oeko-Tex 100 Product Class 鵺in direct contact with skin)でも直接肌に触れる繊維製品はpH4.0~7.5と規定されています。
目覚ましい発展で環境への対策が遅れがちな中国ですら基準がありますが、日本ではpHの管理基準はありません。
TZ酸性酵素法はpH4.5〜6.5で加工されます。 

また、塩素はハロゲン化合物のひとつ。欧州等では皮膚がんを引き起こす可能性があることからハロゲン化合物非該当物質でないと販売出来ない規制があります。(ハロゲンはフッ素・塩素・臭素・ヨウ素・アスタチンのこと)

TZ酸性酵素法では苛性ソーダを使用しません。 苛性ソーダは強アルカリ性があり、一定基準を超える物は劇薬に指定されている程です。
日本環境協会エコマーク事務局においても、工程中に苛性ソーダを使用した商品はエコマーク認定がおりないことから、その環境への負荷がいかに大きいかがわかると思います。
 
 

 <②綿本来の機能を引き出します> 
綿繊維の電顕写真(繊維表面)×5000 (資料提供:ツヅキボウ今治株式会社) 
従来法                                  TZ酸性酵素法  *世界初 コピー禁止

TZ酸性酵素法の2つ目の魅力、それは綿本来の機能を引き出せることです。 上の電顕写真を比べて見て下さい。
左の従来法では、苛性ソーダをはじめとする様々な薬品を使用し高温・長時間で処理されることによって、綿繊維がダメージを受けていることがわかります。組織の並びが整っておらず、クタクタになっています。
それに比べ右のTZ酸性酵素法で処理された綿繊維は美しく組織が並んでいることがわかります。毛細が生きているので、その結果吸水性が増しますし、綿本来の風合いも維持されています。

KBツヅキ(株)・ツヅキボウ今治(株)調べでは従来法に比べて吸水性が最大4倍になることを確認しています。
《試験方法JIS1907(バイレック法に準ずる)タオル地の場合》
 従来法 5〜20mm/分 
 TZ酸性酵素法 50〜60mm/分

コピー禁止

バイレック法は吸水性試験方法のうち吸水速度を調べる方法で、主に高吸水性以外のものに適用されます。 
試料からタテ方向とヨコ方向に長さ200×25mmの試験片をそれぞれ5枚採取し、 水を入れた水槽の水面上に支えた水平棒に試験片をピンなどで固定した後、水平棒を降下させて試験片の下端が水に浸漬するように調整し、そのまま10分間放置します。放置後、毛細管現象によって水が上昇した高さをスケールで1mmまで測定。試験結果は、タテ方向及びヨコ方向別にそれぞれ水が上昇した高さの5回の平均値を整数で表します。 

この試験画像を見れば、TZ酸性酵素法の吸水性の高さは一目瞭然ですね。

 <③ 環境負荷の少ない加工である> 
TZ酸性酵素法の3つ目の魅力は『非塩素 非苛性ソーダ 非環境ホルモン 非蛍光増白 生分解性―GHS0.6以上 CO2排出量削減』。現在の地球環境を考えた際に最良ともいえる方法であるということです。

様々な化学薬品については先に説明しましたのでここではCO2についてと、生分解性について説明したいと思います。

従来、糸1Kgを精練・漂白するためには770gのCO2を排出していましたが、TZ酸性酵素法では電力使用量を含めてCO2排出量を40%削減することが出来ます。
 (ツヅキボウ今治株式会社比)
2008年度の今治の糸供給量が62,931梱(こり)。1梱は40玉・400ポンドなので181.44kgですから、kg換算でだいだい11,400トン、この糸全てをTZ酸性酵素法で処理すると11,400トン×310g/綿糸1kg=3500トンのCO2が削減出来る計算になります。
4トントラックなら875台分、CO2取引では2008年平均で1212円/トンなので、424万円に相当する量です。
中央電力のエコ計算機を使って計算すると使用電力だと631万kWh分(2008年度の一般家庭の1年間の消費電力が約4700kWhといわれているので約1342軒分!)、風船につめると直径150mにも!
少しでもこの量を減らしていきたいですね。

続く生分解性―GHS0.6以上とは、精練漂白時に出る排水に関する数値です。 
GHSは「化学薬品の分類および表示に関する世界調和システム」(Globally Harmonized System of Classification and Labeling of Chemical)2003年に国連勧告として出されたもので、化学品の危険有害性を一定の基準に従って分類し、絵表示などを用いてわかりやすく表示、その結果をラベルやデータシートに反映させ、災害防止や人の健康、環境の保護に役立てようとするものです。

生分解性は生物学的な化学物質の分解性のことで、自然界での化学物質の分解の主役は微生物ですが、生分解性が低いと環境中に蓄積されるおそれがあることからこのような検査が行われます。※安全衛生情報センター参照

生産地である今治は瀬戸内海に面しており、密閉型海域であることから最も厳しい排水基準が設けられています。
TZ酸性酵素法はその点を強く意識し開発され、見事、瀬戸内海に対して最も優しい排水処理内容を実現しました。
見学時に見た美しい海がこれ以上汚れることがないよう、活用していきたいですね。

綿のキャラクター最後に。
TZ酸性酵素法のタグにはとても素敵なキャラクターが描かれています。
綿のキャラクターでまだお名前はないそうです。糸と人とが手をつないでいる温かい気持ちになれるキャラクターですね。 

私自身も糸に携わる仕事をしている一人として『環境のために今出来ることを継続して』をモットーに製品作りをして行きたいと思います。

そんなこだわりのいっぱいつまった今治タオル『ハグ』はこちらから

〜私のお気に入り あの人のお気に入り〜
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posted by cielblanc | 17:45 | 工場見学<今治> | comments(0) | trackbacks(0) |
ハグが出来るまで<その5>
次の工程である晒し(精練漂白)と生地の染色を行う工場は、染工場とよばれます。
こちらが今回お世話になる染工場です。

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4 反物の納品・解反

まず行うのは、ロール状になって納品された生地を開きZ状に畳み直す作業です。
反物をほどくことから解反と言います。

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このような機械を使って解反していきます。
パイルが荒れるのを防ぐため、生地の順目・逆目を間違えないようにセットします。

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出来上がるとこんな感じです。

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5 晒し・糊抜き・精練漂白

いよいよ精練漂白にすすみます。
精練漂白は『よく吸水しいつまでも柔らかいタオル』をつくるために最も重要な工程です。
精練漂白の善し悪しが、タオルの吸水性や質感を大きく左右するといっても過言ではありません。

精練は綿にもともと含まれている油脂分・蝋質・ペクチン質などを落として吸水性を引き出し、さらに不純物や汚れを落とす加工です。精練が不十分だと吸水性が悪いタオルになります。 ハグは糸にサイジング(糊付)を行ってから製織しているタオルなので、その糊もこの工程で落とします。
漂白は精練では落ちない原糸の綿繊維の中に含まれている色素不純物を取り除き、綿の持つ天然の白さを引き出す加工です。この工程を行うことで、綿本来の色になり、別の色に染める際美しく仕上げることが出来ます。 
ハグでは精練漂白の方法として『TZ酸性酵素法』と呼ばれる世界基準の安心・安全な加工を採用しています。

まずTZ酵素が入っているコールドバッチと呼ばれる機械に通します。

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染工場ではTZ酸性酵素法ではない方法での精練漂白も行っているため、通す機械を間違えないよう使用しない方の機械にはカバーをかけられていました。

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その後大人が余裕で足を伸ばせるバスタブのような専用ケースの中で、一晩寝かせてじっくりと生地に酵素を浸透させます。顔を近づけるとほのかにオレンジのような香りがしました。

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次はじっくり浸透させたTZ酵素を洗い流します。ここで使用するのはウインス(ハイメリ)とよばれる機械です。液流で生地をまわすので生地が傷みにくく風合い良く仕上げることが出来ます。リールの回転に合わせて長くつながった生地がどんどん洗われていきます。2時間半くらいの時間をかけて行います。

6 染色

続いてそのままウインスの中で指定した色に生地を染色します。機械の下の部分にある染料と助剤の溶液の中を循環させて染めていきます。
染色した生地のはじめと終わりで濃度差がないのが特長ですが、染色するロットや条件を変えると染ムラが出やすいので操作するには経験とノウハウが必要です。

7 脱水

家庭での洗濯と同じように脱水します。家族みんなで入れそうな大きさの遠心脱水機です。 ハグの生地だとフェイスタオルで600枚程度を一度に脱水出来るとのこと。

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8 スカッチャー

タオルのねじれを直して、再びZ状に平たく畳みます。

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9 アングラダ

次は乾燥の工程です。アングラダと呼ばれる、またまた大きな機械を使います(画像のずっと奥までがひとつの機械です!)
シリンダーの中をタオルが行ったり来たりして乾かす仕組みだそうで、機械の脇にある(照明がついている箇所)丸い窓から中の様子が見えるのですが、かなりのスピードで生地が動いていて撮影しても写りませんでした。
しっかり生地が動かされて出てくるとフワフワの状態になっています。
機械から出てくる時に、合わせて人の目で検品も行います。画像はちょうどバスタオルの生地が出て来たところです。

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10 テンター

工程上タテに引っ張る動きが多くタオルが縦長になるので、この工程でヨコに広げ指定されているタオルの幅になるよう調整します。

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両端に針がたくさんあって細かく調整出来るようになっています。

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11 スリッター

バスタオルだと3枚、フェイスタオルやハンドタオルだと6枚が横1列につながった反物から、タオル1枚の幅になるように切っていきます。

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どの機械も生地をセットするのとても複雑で大変なので、作業を終える際には必ず機械に通す用の生地を残しておくそうです。(画像にかかっている生地はそのためのもの)そうすることで、次に機械を動かす時に、その生地に通したい生地をつなげればスムーズに機械を動かすことが出来ます。

だいぶ私たちが知っているタオルのサイズに近づいてきました。 再びZ状に畳まれて製織工場へ戻します。

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<その6に続く>
posted by cielblanc | 15:49 | 工場見学<今治> | comments(0) | trackbacks(0) |
ハグが出来るまで<その4>
前回やっと糸の準備が出来たハグ。今回はいよいよ製織についてです!

3 製織

パイル用の糸(上糸)と地糸用(下糸)のビームが戻ってくると、いよいよ織機を動かす準備です。今回生地を織っていただくメーカーさんには何十台もの織機がずらりと並んでいました。

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まず何千本もの糸を所定の位置にセットしていきます。
前回の整経・サイジング工程の最後で黒い糸を1本ずつ通していましたあの糸1本ずつです!
とはいえ、全く糸がかかっていない状態からセットするのではなく、タイイングマシンといって、前にかかっていた糸と新しい糸を結ぶ機械で自動的に結束します。ただし、自動化されているといっても様々な調整が必要なので熟練した技術が必要です。
織機に必要なセッティングを行うのに、最短でも1時間、平均2時間程度の時間がかかるそうですが、何千本もの糸を所定の位置にセットしいくわけですから、それでも早いと感じました。
これが新しい規格の(糸のかかっていない)織機に一からセッティングするとなると、専門の職人さんにお願いすることになり、ジャガードの整備も含めて120〜160万円もするのだそうです。もちろん何時間なんて単位では行えません。気の遠くなるような作業です。(約10日程度を要します)

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この織機が今回ハグを織ってもらった織機です。
残念ながら織機の後ろからの画像しかなく、わかりにくくてすみません。(何を見学してきたんだ、私!!必ず追って掲載しますので!) 
織機をどのように動かすかはフロッピーディスクに入れたデータで管理します。
織機にはいろいろな種類がありますが、今回使われたのはレピア織機。緯(よこ)糸をバンドの先端に付けられたカニの鋏のような部分でつかみ、中央で反対側の同じ部分で受け取る方法で緯糸を通します。この鋏の部分が細長い剣のように見えることからレピアと呼ばれており、この機構を持った織機をレピア織機といいます。(このレピア部分もよく見ていませんでした…追って掲載します!)

上にあるビームがパイル(タオルの生地表面のループ上になっている部分)になる糸、下にあるビームが縦方向の地組織になる地経糸、緯糸は画像には写っていませんが、後ろから見て右手奥にセットされています。(左手にある巻きの小さな糸は、からみ糸といって、レピアで引っ張られたヨコ糸に絡めて、生地の端がほつれないようにする為の糸で緯糸ではありません)

タオルは経糸・緯糸・パイル糸の3種類が組み合わされて出来ています。 地経糸は強く張り、パイル糸は緩くかけます。だいたい経糸が一ヶ月、パイル糸は2週間くらいで次のビームに交換します。

下図はタオルの構造を簡単に表したものです。A・B・Cは緯糸の断面です。 AとBの緯糸が通るとき、その直前に通ったCとの間を(パイルの長さによって異なりますが)だいたい5〜6mmほど空けておき、その次のCの緯糸を通した後でA・B・Cを同時に打ち込みます。こうすることで5〜6mm空けていた部分がたたまれパイルになるのです。
 
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この打ち込む作業をする部分を筬(オサ)といいます。 細い金属の棒が櫛の歯のように並んでいて四角い枠がついています。これで、緯糸を打ち込むのと同時にパイル糸と地経糸を整えます。 この隙間の1つずつにパイル糸と地経糸が1本ずつ入っているのを想像してみてください。糸を織機に通すのがどんなに大変かわかります。

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現在の織機では1分間に緯糸が約260〜320本、効率の良い織機であれば約450本〜500本というスピードで織られているそうです。少ない方の本数ならまだしも、500本なんて目で追えるスピードではありませんね。
 余談ですが、今回の製品には、パイル部分だけで、バスタオルに約2600本、フェイスタオルに約1700本、ハンドタオルに約700本の緯糸が入っています。ということは、バスタオルだと2600回筬が動いて(打ち込んで)いるということです。
パイル糸と地経糸の合計数は バスタオルが1724本、フェイスタオル・ハンドタオルが1064本です。 
タオルってすごい本数の糸で出来ているのですね!

糸の強度や伸度を出すため、織機が設置されている室内は噴霧器により湿度の管理が徹底されています。これに伴い空気中にこすれ合って出る毛羽が舞うのを軽減したり、静電気によって糸同士がくっついたり絡んだりするのを防ぐことが出来ます。
適温適湿についてどのくらいなのか質問してみましたが、これは企業秘密とのこと。

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HTとFTは6列 6枚、BTは3列3枚になっていて、織り上がりは反物です。大きな絨毯のようです。一番左側がフェイスタオルの反物。
BTはだいたい3列3枚を織るのに9分、FTは7分、HTは3分程度とのことですが、糸切れや織り上がった反物を卸す作業があるので20%程度のロス時間があるそうです。
(織機のどの部分に織り上がった生地が巻かれていくのかという画像も追って掲載しますね。正面から織機を見ればすぐわかるのですが…)

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この状態で次の工程、精錬漂白をする工場へ運びます。

<その5に続く>
posted by cielblanc | 16:04 | 工場見学<今治> | comments(0) | trackbacks(0) |
ハグが出来るまで<その3>
いよいよ「TZ酸性酵素法」を!と思っていたのですが、社内より工程通りの方がわかりやすいと指摘があり予定変更です。(「TZ酸性酵素法」に興味津々の方、ごめんなさい。次の次の回になっちゃいます…)
タオルが出来るまで、始まり始まり〜。

1 原糸が入荷 

今回ハグを織っていただくメーカーさんに、紙管や木管に糸を円筒形に巻いたチーズと呼ばれる状態で糸が入荷します。
今回使用した糸は、『サンホーキン綿』の『コーマ糸』です。

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サンホーキン綿は、アメリカのカリフォルニアで生産される綿。米国では、東海岸のノースカロライナ州から西海岸のカリフォルニア州までコットンベルトと呼ばれる17州にまたがって広い地域で綿花栽培が行われています。品種も豊富で、よく栽培されるもので40品種ほど、実際は100品種以上あるといわれます。いろいろな品質の綿花を入手することができますが、今回使用したサンホーキン綿はアプランド綿という品種。現在、世界で生産されている綿花の約90パーセントがアプランド綿です。サンホーキン綿はその中でも繊維の長さ・均整さ・白さ・強さの面で、最も高品質な綿といわれています。

生産されているサンホーキン・バレーは、カリフォルニア州の海岸山脈とシェラネバダ山脈にはさまれた地域で(バレー・渓谷といっても、山並みははるか地平線上という広大な大平原です)雨が少なく、日照時間が長い上、シェラネバダ山脈の雪解け水をひいて必要に応じ水を供給しているので、綿か栽培には最適の地域です。高品質のサンホーキン綿が大量に作られるのは、このようの自然条件に恵まれているからなのです。

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恵まれた自然によって育てられたサンホーキン綿を今回はコーマ糸と呼ばれる糸に加工しています。

綿花には長い繊維と短い繊維が混じっています。どんなに良い綿を使っても、綿を収穫し種と分離し、ゴミを取り除くという工程で短くなった繊維が混ざっています。梳綿と呼ばれる工程でほとんどの短繊維が取り除かれますが、さらに精梳綿工程を行うことでまだ残っている短繊維を取り除くことが出来ます。この工程によって作られた糸は、機械が櫛のかたちに似ていることからコーマ糸と呼ばれています。繊維を傷めずに短繊維を除去することで毛羽が減り、糸の光沢が増し、強度が増した優れた糸になります。

この糸をタオル織機にかけるために、次は整経・サイジングという工程に進みます。

2 整経・サイジング

愛媛県繊維染色工業組合で行われている整経は、縦糸とパイル糸を必要な本数、長さに整えて織機にかけるビームに巻く作業です。クリールというスタンドに地面と平行に入荷した糸、チーズを配置していきます。どの位置にどの糸を配置するのか設計図を見ながら手作業で行います。

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均一な張力と幅でドラムと呼ばれる筒に糸を巻き取っていく様子は、蜘蛛が糸を吐き出しているようでした。見学していたものは幅234cmのロールに縦糸7206本が巻かれており、3500ヤード(だいたい3200メートルくらい)もの長さだそうです。

糸が途中で切れてしまうと自動的に機械が停止し、手作業で糸をつながなくてはいけません。とても繊細な作業です。

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その後さらにビームとよばれるドラムよりも大きな筒に再度巻き取っていきます。

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ビームに巻かれた数千本もの糸はこの後サイジング工程で均一に糊付けされます。

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糸を糊付けするのは、糸の毛羽をおさえ、強度をあげることで製織時の不良発生を防ぐためですが、最終的にタオルが出来上がるまでにこの糊はしっかりと洗浄されます。

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先晒商品を作る場合の糸は、通常チーズで晒し・染め・糊付けをしますが、今回のアイテムは後晒・後染。この工程を行うことで均一でムラのない糊付けをすることが出来、製織時の効率が上がることはもちろん、甘い撚りの糸や毛羽の多い糸での製織や高密度での製織も問題なくタオル製品を作ることが出来ます。

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最終的にこの数千本の糸が絡み合わないように黒い糸を交互に通していきます。

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これでようやく整経・サイジングの工程が終了です。
大きなビームがビニールに綺麗に包まれてタオル織機のあるメーカーさんの工場に戻ってきます。

<その4に続く>
posted by cielblanc | 16:31 | 工場見学<今治> | comments(0) | trackbacks(0) |
ハグが出来るまで<その2>
 震災から半月が経とうとしています。何度も『こんな時に…』と思いましたが、私たちがいつもどおりの生活を送り、一生懸命働くことで、いろんなことが前に進んでいくのだと、自分に言い聞かせられるようになってきました。
わずかではありますが、私たちが働くことでメーカーさんに仕事がうまれ、遠いところでは他国の綿花畑で働く人の生活を支えているのだと思うのです。そして、もちろんverdemureのタオルを愛用してくれている人のためにも。
来島SA
今日から再び『今治工場見学〜タオルが出来るまで〜』お届けしたいと思います。

来島海峡を渡った先で、この後いよいよスタートする工場見学の前に再びトイレ休憩。来島海峡SAに立ち寄りました。
いつも目的地(今治には林タオルの今治営業所があるんです!)まですぐなので、ここで立ち寄るくらいなら営業所へ…と思いなかなか立ち寄ることが無かったのですが、こんな楽し気なところに今まで来なかったことを後悔しました!!

まずですね、おみやげ物がとっても豊富です。
所狭しとご当地キャラものや、美味しそうな特産物や、悔しくなっちゃうけど欲しくなってしまう他社さんのタオルが並んでいるんです。
時間の都合上もちろん食べられないご飯系も美味しそうなものばかりでした。
中でもシェルブランスタッフ日記でも紹介されていた「鯛めし玉手箱」は次は必ず予約して食べます。

パン工房 つきはら

でもって、『宝石箱や〜』って言うんです、関西人だから!(もう古いんですかねぇ、やっぱり)

あと、パン好きとしては見逃せない「みかんあんぱん」。パン工房つきはらさんのパンです。この見た目、きっと味も裏切りませんよ。

その後、今治のご当地キャラであるバリィさんに和み(その後の店長の解説で手に持っている船がおもちゃではなく船型の財布だということを知りました…ゆるすぎる)、ゆるキャラというよりはキモキャラ(?)タルトくんを堪能しました。

神戸にはコーベアーという可愛いクマのキャラクターがいるんですが、キャラだち具合では軽く負けている気がします。





片野店長
左は来島の美しい海を激写する我らが片野店長です。すごく小柄な人なんですよ〜。

両手を伸ばして撮影する姿を見てT部長が『手ブレせん方が無理やろう』とつぶやき、双眼鏡に背が足らない子供たちのための足場に乗っている姿を見て『乗っても乗らんでもそない風景は変わらんやろう』と言っていたのがおかしかったです。

次回はいよいよ見学スタート!
実際の工程と前後する部分がありますが、まずはハグの肝である「TZ酸性酵素法」をじっくりご説明します。お楽しみに!

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posted by cielblanc | 17:22 | 工場見学<今治> | comments(0) | trackbacks(0) |
ハグが出来るまで<その1>
今治タオル見学お待たせしました!
『今日から今治工場見学〜タオルが出来るまで〜』じっくりお届けしたいとおもいます。

2月2日朝6時半の会社集合で、いざ今治へ出発。シェルブランのある神戸市須磨区から今治までだいたい3時間半から4時間の道のりです。

出発時あたりが真っ暗だったのと、T部長が遅刻の言い訳に朝マックを買ってくれたので気分はスノーボードに行くみたいでした。
実際前日は『どんな質問をしなければならないか』『写真は上手く撮れるか』などが気になったり、初めて見るタオルの製造工程に興奮気味で、子供の頃の遠足前日と似たような感じで、朝早く起きるのも全く苦痛じゃない!普段の出勤日とはえらい違いです…。





今治タオル見学さて、今回の見学メンバーは、T部長:お目付役、営業O氏:カメラマン、取材:中島、書記:片野店長の4名。

雨女の片野店長(実はものすごい雨女なんです!)『雨降ったら途中のサービスエリアで降ろすから』といじりながら快調に車は走り、吉備サービスエリアでトイレ休憩。

ようやく空が白んで来たくらいで、お店も覆いを取る作業中でしたが、美味しそうなものがたくさん並んでいました。買い物したかった〜!
※桃太郎とまとカレーやピオーネカレーも気になりましたが、画像左の『塩とまと』美味しそうでした。パスタとかに使ってみたい…。

『行くで〜』というT部長の無情な声に写真だけささ〜っと撮って再び車に乗り込みました。



今治タオル見学車中では店長の携帯カメラの設定を変えたり(←スタッフ日記の画像がより綺麗に撮影出来るようにしましたよ☆)いきなり電源がONになるというデジカメの怪奇現象を実際に目の当たりにしたり、片野ワールド炸裂でした(笑)
(電池を消耗しないように使わないときは電池抜くんですよ〜)

しまなみ海道では絶景に見とれ、3時間半の道のりもあっという間。
左の美しい橋は来島海峡大橋です。

来島海峡大橋は、大島と今治の間にある来島海峡にかかる世界初の3連吊橋。橋を渡っていると瀬戸内海国立公園の美しい景色が!今日が雨でなくて本当に良かったです。

次回のブログでは今治に到着しているはずですが…さてさて。その2に続きます!


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posted by cielblanc | 17:14 | 工場見学<今治> | comments(0) | trackbacks(0) |